※オーディオ&イヤホン系のレビューは新ブログ(https://usi-san.blogspot.com/)に引っ越しました。
【レビュー】final「F7200」「FI-BA-SST35」/acoustic effect「YSM-03/R OFC」を聴き比べる [イヤホン レビュー]
イヤホンが好きで、家族には白い目で見られ、
友人にも理解されることがないなかでイヤホンを集めているわけですが、
なんと勤め先の社内に理解者がいました。
で、イヤホン談義をしたわけですが、
彼女が持っているイヤホンを貸してくれるということで借りてきました。
人様のもので、借り物ですがじっくりと聴くことができたので
レビューを書いておこうと思います。
今回は人様のイヤホンの写真を撮りまくるのも気が引けるので写真は少なめです。
「彼女」というくらいなので、その人は女性なのですが、
彼女はBA派なんだそうで、今現在のメインは
Ultimate Earsの「UE5PRO」とWestoneの「W40」だそうです。
元々は1本だったんだそうですが、壊れてしまって修理に出している間に
我慢できずに買い足したんだそうです。
で、そんな彼女なので他に所持しているのもやはりBA型で、
その中からfinal「FI-BA-SST35」とacoustic effect「YSM-03/R OFC」を貸してくれました。
今回は上記2本に手持ちのfinal「F7200」を交えてレビュー・比較してみようと思います。
ちなみに彼女との会話の中で「イヤホン何本くらい持ってるんですか?」ときかれたので
「40本くらいかな?」と答えたら「バカなんですか?」と言われました。
・・・いや。あなたに言われたくない。
早速ですが・・・思いつくままにいくつかの視点で結論めいたことを書いておくと・・・
・低音の量感
FI-BA-SST35 > YSM-03/R OFC > F7200
・全体的な音の厚み
FI-BA-SST35 > YSM-03/R OFC & F7200
・立体的空間表現力
YSM-03/R OFC > FI-BA-SST35 > F7200
・空間の横方向の広さ
F7200 > YSM-03/R OFC > FI-BA-SST35
という感じでしょうか。
F7200については過去にもレビューを書いているので、改めては記載せず
「FI-BA-SST35」と「YSM-03/R OFC」について書こうと思います。
■FI-BA-SST35
finalらしいきれいなイヤホンです。
全体域で1BAとは思えない量感・肉厚さがあります。
良いか悪いかは置いておいて、というか場合によってそれが良かったり物足りなく思えたり・・・
なのですが、1BAだとやはり良く言えば音の「軽快さ」、悪く言えば「薄さ」や「軽さ」といった
点が特徴に感じます。
が、このイヤホンはそんな「1BAは薄い&軽い」といった印象を覆す
量感・重厚感・厚みがあります。
一般的「1BA」とは違った存在感があります。
そんな量感を感じさせる一つの要因が一音一音にある豊かな響きだと個人的には思うのですが、
残念ながらこの響きは個人的には・・・あまり得意ではありませんでした。
「いい具合の空気感」を感じさせてくれることもありますが、
私にとっては「輪郭がぼやける」というネガティブな印象に振れてしまうことが多いです。
が、これは私の家での環境=PC→iFi audio「Micro idsd bl」→イヤホン という環境下の話であって
会社で使っているPC直挿しだとまるで印象が違いました。
より輪郭が明瞭になり、特に女性ボーカルにガッチリフォーカスが合って
重量感があり適度な響きもある中音が非常に気持ちよく聴けました。
ビジネス用のPCなので当然内臓DACが高品質なものであるようなこともないでしょうが・・・
そういうことってありますよね?
前々からこの社用PCの音に関しては結構な高音寄りだという印象だったのですが、
ちょうどいい機会なので、以前まで使っていたポタアン、RHAの「DACAMP L1」で
高音をゴリゴリに上げた音とこの社用PCの音を比べてみようと思いやってみました。
高音寄りだなとは思いつつも駄耳には若干自信がなく且つこういった試みで試したこともなかったのです。
と、いうことで久しぶりに引っ張り出してきました
RHA「DACAMP L1」(左)です。
面白いDACアンプで高音と低音の量感を横のつまみで調節できます。
ちょっと回しただけでバカみたいに量感が変わってしまうおもちゃみたいな機能ではなく
極めて自然に微調整が効くので、普通に実用的な機能です。
で、こんな↓風に高音を+6、低音を-2にすると
だいーーぶ社用PCに近い感じになりました。
これで「やはりあのPCは高音に寄っているな」と確信を持てました。
そして私はこの高音寄りのセッティングのFI-BA-SST35が好みなんだなということも分かりました。
この高音寄りのFI-BA-SST35、一聴の価値ありと思いますが、
正直聴いていると疲れます。。ちょっとお耳に刺激が強いようです。
また、ホワイトノイズも多めです。
ただしその分は能率は良いのでスマホなんかでも十二分に音量は取れますね。
■YSM-03/R OFC
純国産の1BAイヤホンということに強いこだわりを持っていらっしゃる「アコエフ」さんの
イヤホンは聴いてみたかったのですが、なかなか機会がありませんでした。
試聴機できる機会も限られているので。
上記「FI-BA-SST35」のほうが「1BAらしからぬ」という意味のインパクトはあると思いますが
とんでもなく尖った特徴はなくとも非常にトータルバランスは優れたイヤホンだと思います。
尖った特徴はないと言っても3機種の中で音場表現力は最も秀でていると思います。
縦方向、奥行方向にも抜けが良く、立体的な音場表現力に優れます。
音の傾向としては比較的BAらしいドライで軽快な音です。
が、軽快とは言っても線が細い感じではなく少々太さはある音という印象です。
FI-BA-SST35ほどではありませんが適度な肉付きで音の余韻のようなものも感じられ
あくまで「適度」なので輪郭があやふやになってしまうこともありません。
このイヤホンはこの適度さがあらゆる面で発揮され
一瞬地味ですが1BAとしては色々な要素をコツコツ積み上げ、
よくよく考えたらトータルスコアでは高得点。
そんなイヤホンな気がします。
重くなってもいいので、音の重厚感を出すためにハウジングをチタンとかの
素材で作ってくれませんかね。
アコエフさんのイヤーピースは非常に柔らかいシリコン素材なのですが、
このイヤーピースを使うと音もまた優しく柔らかい音になる印象です。
男は優しいだけじゃ・・・と言われて育ってきたので、
アコエフのイヤーピースだと音が優しすぎました。
そのため他のイヤーピースを模索したのですが、大概のイヤーピースで
ハウジング部分と干渉してしまい、音質に影響はしていないと思うのですが
なんか気分的にはイマイチでした。
私の持っているイヤーピースの中ではspinfitだけでした。
で、最終的に一つだけ選ぶのならどれを選ぶか・・・と言われたら・・・
わかりません。
クリアさ、デザイン性、低音の充実、空間表現、分離感、拡張性・・・
見事にそれぞれに違った良さがあって・・・決められません。
まったく。決められない男はこれだから困ります。
友人にも理解されることがないなかでイヤホンを集めているわけですが、
なんと勤め先の社内に理解者がいました。
で、イヤホン談義をしたわけですが、
彼女が持っているイヤホンを貸してくれるということで借りてきました。
人様のもので、借り物ですがじっくりと聴くことができたので
レビューを書いておこうと思います。
今回は人様のイヤホンの写真を撮りまくるのも気が引けるので写真は少なめです。
「彼女」というくらいなので、その人は女性なのですが、
彼女はBA派なんだそうで、今現在のメインは
Ultimate Earsの「UE5PRO」とWestoneの「W40」だそうです。
元々は1本だったんだそうですが、壊れてしまって修理に出している間に
我慢できずに買い足したんだそうです。
で、そんな彼女なので他に所持しているのもやはりBA型で、
その中からfinal「FI-BA-SST35」とacoustic effect「YSM-03/R OFC」を貸してくれました。
今回は上記2本に手持ちのfinal「F7200」を交えてレビュー・比較してみようと思います。
ちなみに彼女との会話の中で「イヤホン何本くらい持ってるんですか?」ときかれたので
「40本くらいかな?」と答えたら「バカなんですか?」と言われました。
・・・いや。あなたに言われたくない。
早速ですが・・・思いつくままにいくつかの視点で結論めいたことを書いておくと・・・
・低音の量感
FI-BA-SST35 > YSM-03/R OFC > F7200
・全体的な音の厚み
FI-BA-SST35 > YSM-03/R OFC & F7200
・立体的空間表現力
YSM-03/R OFC > FI-BA-SST35 > F7200
・空間の横方向の広さ
F7200 > YSM-03/R OFC > FI-BA-SST35
という感じでしょうか。
F7200については過去にもレビューを書いているので、改めては記載せず
「FI-BA-SST35」と「YSM-03/R OFC」について書こうと思います。
■FI-BA-SST35
finalらしいきれいなイヤホンです。
全体域で1BAとは思えない量感・肉厚さがあります。
良いか悪いかは置いておいて、というか場合によってそれが良かったり物足りなく思えたり・・・
なのですが、1BAだとやはり良く言えば音の「軽快さ」、悪く言えば「薄さ」や「軽さ」といった
点が特徴に感じます。
が、このイヤホンはそんな「1BAは薄い&軽い」といった印象を覆す
量感・重厚感・厚みがあります。
一般的「1BA」とは違った存在感があります。
そんな量感を感じさせる一つの要因が一音一音にある豊かな響きだと個人的には思うのですが、
残念ながらこの響きは個人的には・・・あまり得意ではありませんでした。
「いい具合の空気感」を感じさせてくれることもありますが、
私にとっては「輪郭がぼやける」というネガティブな印象に振れてしまうことが多いです。
が、これは私の家での環境=PC→iFi audio「Micro idsd bl」→イヤホン という環境下の話であって
会社で使っているPC直挿しだとまるで印象が違いました。
より輪郭が明瞭になり、特に女性ボーカルにガッチリフォーカスが合って
重量感があり適度な響きもある中音が非常に気持ちよく聴けました。
ビジネス用のPCなので当然内臓DACが高品質なものであるようなこともないでしょうが・・・
そういうことってありますよね?
前々からこの社用PCの音に関しては結構な高音寄りだという印象だったのですが、
ちょうどいい機会なので、以前まで使っていたポタアン、RHAの「DACAMP L1」で
高音をゴリゴリに上げた音とこの社用PCの音を比べてみようと思いやってみました。
高音寄りだなとは思いつつも駄耳には若干自信がなく且つこういった試みで試したこともなかったのです。
と、いうことで久しぶりに引っ張り出してきました
RHA「DACAMP L1」(左)です。
面白いDACアンプで高音と低音の量感を横のつまみで調節できます。
ちょっと回しただけでバカみたいに量感が変わってしまうおもちゃみたいな機能ではなく
極めて自然に微調整が効くので、普通に実用的な機能です。
で、こんな↓風に高音を+6、低音を-2にすると
だいーーぶ社用PCに近い感じになりました。
これで「やはりあのPCは高音に寄っているな」と確信を持てました。
そして私はこの高音寄りのセッティングのFI-BA-SST35が好みなんだなということも分かりました。
この高音寄りのFI-BA-SST35、一聴の価値ありと思いますが、
正直聴いていると疲れます。。ちょっとお耳に刺激が強いようです。
また、ホワイトノイズも多めです。
ただしその分は能率は良いのでスマホなんかでも十二分に音量は取れますね。
■YSM-03/R OFC
純国産の1BAイヤホンということに強いこだわりを持っていらっしゃる「アコエフ」さんの
イヤホンは聴いてみたかったのですが、なかなか機会がありませんでした。
試聴機できる機会も限られているので。
上記「FI-BA-SST35」のほうが「1BAらしからぬ」という意味のインパクトはあると思いますが
とんでもなく尖った特徴はなくとも非常にトータルバランスは優れたイヤホンだと思います。
尖った特徴はないと言っても3機種の中で音場表現力は最も秀でていると思います。
縦方向、奥行方向にも抜けが良く、立体的な音場表現力に優れます。
音の傾向としては比較的BAらしいドライで軽快な音です。
が、軽快とは言っても線が細い感じではなく少々太さはある音という印象です。
FI-BA-SST35ほどではありませんが適度な肉付きで音の余韻のようなものも感じられ
あくまで「適度」なので輪郭があやふやになってしまうこともありません。
このイヤホンはこの適度さがあらゆる面で発揮され
一瞬地味ですが1BAとしては色々な要素をコツコツ積み上げ、
よくよく考えたらトータルスコアでは高得点。
そんなイヤホンな気がします。
重くなってもいいので、音の重厚感を出すためにハウジングをチタンとかの
素材で作ってくれませんかね。
アコエフさんのイヤーピースは非常に柔らかいシリコン素材なのですが、
このイヤーピースを使うと音もまた優しく柔らかい音になる印象です。
男は優しいだけじゃ・・・と言われて育ってきたので、
アコエフのイヤーピースだと音が優しすぎました。
そのため他のイヤーピースを模索したのですが、大概のイヤーピースで
ハウジング部分と干渉してしまい、音質に影響はしていないと思うのですが
なんか気分的にはイマイチでした。
私の持っているイヤーピースの中ではspinfitだけでした。
で、最終的に一つだけ選ぶのならどれを選ぶか・・・と言われたら・・・
わかりません。
クリアさ、デザイン性、低音の充実、空間表現、分離感、拡張性・・・
見事にそれぞれに違った良さがあって・・・決められません。
まったく。決められない男はこれだから困ります。
コメント 0